2021/01/18 15:30

第101回例会の印象記

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第101回香謡会 (22年12月11日 於;「いわし亭」)の印象記

本年最後の例会は、先程「大阪観諷会」で見事な能「船弁慶」を舞った
北村君の久し振りの参加など21名参加の盛会であった。

開演まず、
一夜の契りの形見の扇抱いてさすらい物狂う「班女」を共感?の心情込めて謡い、
続いて、神に憑かれた巫女の物狂い「巻絹」が進境顕著の
巽嬢をシテに清楚な気分で謡われた。

後半は重習物二曲。
葛となって墓に纏わりつく男の執心に救われない皇女の苦患の恋物語「定家」、
老い朽ちた現実をかこち娘との束の間の再会・遠い戦の日を
回想するかっての猛将「景清」。

いずれも長丁場の難曲を情趣タップリに謡い終え、
足の痺れもなんぞ皆さん充実感で満足の面持ちであった。

「千秋楽」後、新年五番立番組の籤引きの一場、どんな番組かを楽しみ
に“よいお年を!”の声掛け合って散会となった。
                             粕谷高士(33商) 記

八月は暑さ知らずの謡会でした

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外気温36.5度の猛暑の中、総勢19名が参加して駅前の「いわし亭」で
八月例会が開催された。
今回は月例の組合わせを変えて「五番立」として番組を編成し
初番から切りまで延々5時間近く元気げんきで謡い通した。

メンバーのある人の事後感想、
「騒音や大芝居があったが充実した五番立香謡会、有難う多謝!」
杉本町で避暑稽古そんな表現も当たっているか。
さりながら、謡が命と心に決めておられる皆さんも懇談会では
きつかった!と一言漏らしていた。

各曲ともお役(シテ、ワキ、地)の組合せが異例のためか
かなり呼吸があわない面があったかもしれぬが、中には「騒音」や「大芝居」もあって
これが意外と面白く聞けた。
諸兄姉の個性的な謡い振りの一面がクローズアップされたが
たまには楽しい謡もあってよかろう。

年に二回(一月と八月)の組み換えルールは五番立て曲目の序破急の面白さを
参加者全員に実感されたものと思う。マンネリ謡を脱して上達への道への途上、
「序の段」を抜けて「破の段」とやらに入りたい。
(これは個人の意見です。念のため)
 
本年4月以来例会を休んでおられた高橋正克氏(38理)が今月より
復帰された。有力メンバーの復帰で今後が楽しみです。
また、田代雅裕君(H17医)は卒業以来5年振りに便りがあり、大阪の某病院に勤務中。
いずれかの日に例会に参加したいとのことです。

恒例の戸隠合宿は第10回目を迎え、東京有志の呼び掛けに呼応して
大阪より11名が参加され、例年にない盛会となります。
(合宿は8月23日(月)から25日(水)の3日間長野市戸隠の旅館と
 鬼無里近くにある能楽殿で仕舞・素謡会を開催)
 
来月は9月11日(土)、「いわし亭」です。
                                  素謡会世話人一同

7月素謡会

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第96回素謡会
 平成22年7月10日 杉本町「いわし亭」
   「通盛」ワキ上田氏急用欠席のため阪上氏代役、番組記載者以外では
    寺井、小宮、加藤、林、重光各氏出席、計20名の出席。
 前半は、陰陽師の祈りにも懲りず後日を期す凄まじい嫉妬・報復の女、市で物狂風に芦を売っている
零落の夫を探し当てる良く出来た妻、女の極端な二局面の曲が続いた。「芦刈」シテは巽嬢が節付け正
しく謡い3年間の成果を見せてくれたが、前屈み姿勢はダメ男の哀れさが深まり一寸気の毒な配役であ
ったか?藤脇師匠の指導で発声・節使いは進境顕著ながら謡う姿勢は残念、背筋伸ばし正座の謡らし
い姿勢に努める事望みたい。さすればもっと進境すること疑いなし!
 後半2曲は、豪奢と風雅の跡を懐旧し月下の興を尽くす風流大臣の情趣、一の谷陣中最後まで共にし
ながらも夫の戦死を知り自ら入水し果てた妻の平家公達の夫婦愛・修羅の曲で千秋楽となった。
 後、8月恒例となった交流五番立の阿弥陀籤の結果は以下。どんな番組出来上がるかの期待のうち
に本会終了となった。 ○は曲・配役決定権者
 五番立組 一番目 ○加藤(年少)、浅田(年長)、藪さこ(女性)、依田(年中)
        ニ番目 ○堀江(年長)、三宅(年少)、粕谷(年中)
        三番目 ○松村(年中)、寺井(女性)、山路(年長)、小宮(年少)
        四番目 ○林(年少)、谷口(年長)、藤脇(女性)
        五番目 ○岩崎錦(女性)、阪上(年中)、稲葉(年少)、西川(年少)
本会後懇談会では、前回の「重~い地謡」議論一部再燃したが、謡い方いろいろ、又楽しからずやか!








 

 

5月例会の"Topics"

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当日はさつき晴れの好天気に恵まれ能研部j室の謡会は
まことに心爽やかにして上田華彦先輩(27学)をはじめとして現役巽 直子嬢まで
総勢20名が参加。
既に番組で紹介のお役の人たち以外に
堀江義彰(29商)、山路 章(29経)、岩崎 錦(31家)、西川隆也(38理)、
稲葉和男(42法)、小宮雅彦(43経)の各氏が参加された。

今月のハイライトは何といっても、
シテ大西 昌(30文)とワキ浅田昌弘(30経)に地頭は谷口浩康(28学)の
「定家」に尽き、出席者全員も地謡に参加してその曲趣、特有の心象風景を
堪能いたしました。
先月の「大原御幸」、今月の「定家」。ともに九番習いの難しさと味わい深さを
先輩に教えられた事です。

「松浦佐用姫」は観世で近年正式に認められた曲目ですが我々には新曲。
遷都1300年記念イベントに協賛して選曲した次第ながら
愛しき遣唐使を追って松浦川に身を投じた姫の悲恋の物語でなかなか良か
謡で、皆様にお奨めの曲でしょう。
「水無月祓」はめったに謡わない曲ですが年少組の新曲チャレンジの一つでした。
女子組の「小袖曽我」は巽嬢の母(ツレ)に注目。上手になられました。

懇談会はいつもの如く終始盛会でした。
「アルバム」 (阪上嘉之氏、西川隆也氏撮影)をご覧下さい。

本年8月の「戸隠合宿」の日程などを紹介して皆さんの参加を呼びかけました。
東京の幹事さんの正式案内が発表され次第、詳しく申し上げます。

次回は第95回。6月12日(土)、部室です。
                                           以上
                                  

桜満開の4月素謡会

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4月10日の月例会は今年初めて部室に於いて開催されました。

昨年来久々に校庭を訪れると桜が満開、新入生の元気な歓声が上がる中、実に懐かしく清々しい日でした。

現役の巽さん、久しぶりに出席いただいた大西先輩と常連の方々20名がきれいに清掃された能舞台に等しい雰囲気の部室でたっぷり4時間謡いました。芦刈、大原御幸は足の痺れに悩まされましたが見事に謡われ楽しくもあり、巻絹、養老はサラリと美しく謡いました。

謡い後は場所を変えてお馴染み「いわし亭」で13名が懇親会に集い、喉を潤し大いに反省会に興じ、言いたいことがいえる仲間同志はありがたいものです。

浅田、大西先輩も最後まで残っていただきました。アルバムで雰囲気をお知らせしていますのでご覧下さい。写真提供:西川隆也さん 阪上

  

3月例会報告

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3月13日(土)於杉本町駅前「いわし亭」午後1時30分より
今月の演目は、田村、千手、采女、国栖の4曲。
 二番・三番・五番目物と並ぶ「序・破・急」基本の番組立て、かつ全て3月の季節曲、そして場面・舞台は
吉野(南朝の吉野ではないが)・奈良・京都・鎌倉の古都巡りとなった。また、年長組の演目「国栖」は
例会初出の曲で、これで当素謡会が謡った曲は百十二曲を記録した。
各組の自由選曲による成り行き結果とはいえ、意図して趣向を凝らし企画したかのような刮目の番組となった。
 この名番組による刺激もあろうか、お役皆さんのそれぞれ持ち味発揮の熱演、それぞれの曲趣浮かび
あがらせる地謡陣の快演で、大いに充実した皆さん大満足顔に終った素謡会であった。
 出席の皆さん(順不同・敬称略)全20名
   藤脇、寺井、岩崎(錦)、巽(現役部員)、小宮、三宅、西岡、西川、高橋、前田、稲葉、
   依田、阪上、松村、粕谷、上田、堀江、浅田、山路、谷口
次例会は4月10日です。
例会風景は別途「アルバム」ご参照!

2月例会風景はアルバムを見て下さい

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2月の例会の風景は「アルバム」をご覧下さい。
この頁の最上段アルバム(ボタン)をクリックすれば簡単に開きます。

参加者総勢は19名でした。番組に載っている人以外に
上田華彦先輩(27学)、岩崎 錦(31家)、岩崎美枝子(38家)、高橋正克(39工)、
稲葉和男(42法)そして三宅紘治(45商)の各氏が参加され
40年代卒業の人達が中心となって、それはそれは賑やかな例会となった。
三宅氏は平成14年の「八十周年記念大会」以来の七年ぶりの参加で
心強い仲間(謡いもなかなかのもの)がふえた事になります。

2月例会で91回を数えた。今年の目標「100回」を目指して頑張ろう!と
誓いを立てたいところです。

次回は3月13日(土)です。


東京支部09年10月例会のご報告

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10月7日(水)開催の10月例会のご報告です。於チッソ神楽坂寮

1.練習曲 ①「通小町」=シテ宮澤、ワキ山口、ツレ玉井、地頭村岡。 ②「鉄輪」=シテ玉井、ワキ山田、ワキツレ山口、地頭宮澤。 ③「俊寛」=シテ玉井、ワキ山田、康頼山口、成経田中、地頭平井。

2.『10分間能楽講座』 演題;世阿弥の伝書原典から読み解く「花」 講師;神村安正氏

(8月例会からの続き)世阿弥の芸術論は、その前期(「風姿花伝」38歳~45歳頃)と50歳以降62歳の「花鏡」完成までに大きな隔たりがある。「花」より「幽玄」にこそ能芸の美の本質がある…など。